以前から行きたいと思っていた歌舞伎町の韓国料理店「テンチョ」をようやく初訪問しました。
新大久保・新宿界隈で働く知人の韓国人たちに「おすすめの店」を聞くと、よく「テンチョ」の名前が挙がっていましたし、SNSつながりの日本人もよく足を運んでおり「おいしい」と味に太鼓判を押しているとあれば、これは行くしかありません。
土曜日で予約もしていなかったので入れるか不安だったのですが、ちょうど店の前に店長さんが立っており、「席はありますよ」とのこと。念願かない席につきました。
店のメニューには、「素材にこだわり、韓国の家庭の味を大切に。済州島で食べられてきた人気の料理が並びます」と書かれており、楽しみが増します。
メニューを見ると料理が豊富に書かれているので迷いそうですが、なんといってもここのおすすめは「チュムルロク」と「ミナリチジミ」。先に食べていた右隣りのテーブルの韓国人グループ、後からやってきて左隣に座った日本人女子2人も同じメニューを頼んでいました。っていうかどのテーブルもほぼ同じ(笑)。それぐらい、このお店を代表するメニューといえるわけです。

初めて耳にした「チュムルロク」(주물럭)ですが、豚の首と肩の柔らかい肉だけを使い、えのきだけ、たまねぎ、にんじんなどといった野菜をたっぷりと入れて煮込む料理。「こねる」「揉む」といった意味の「주물럭거리다」(チュムルロクコリダ)が語源となっています。
店員さんが最初にえのきだけをはさみでばっさり切って食べやすいサイズにしてくれた後、しばらく煮込んで、できあがるのを待つのですが、確かに、その間に二度、三度と店員さんがやって来ては、こねたり、まぜまぜしてくれました。



自家製のヤンニョムだれが、ほどよい辛さで肉や野菜と絡み合い、なんとも絶妙な味わい。お酒も進みます。サンチュやえごまの葉に包んで食べてもおいしい! 私はマッコリを飲みながらけっこう食べたつもりだったのですが、量が多くなかなか減りません。男2人でしたが、かなり満腹になりました。ちなみに余ったらお持ち帰りもできるそうです。


そしてもう一品の「ミナリチジミ」。「ミナリ」とはセリのこと。テーブルに出てきたのは星形に盛られたチジミ。小麦粉を使わずに焼いている旨を説明してくれ、「99.9%セリを味わえます」。セリのシャキシャキ感、チジミのサクサク感がこれまた絶妙な感じ。実においしかった~!

とにかくこの二品、やみつきになりそうです。【9月10日】
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