MENU

【六本木クラス第2話】映像から六本木という街にまったく魅力が感じられないのが残念! 致命的なセリフミス?も…   

 

©テレビ朝日

いろいろな意味で注目を集めているドラマ「六本木クラス」の第2話を見ました。「梨泰院クラス」のチョ・イソ役に当たる麻宮葵を演じる平手友梨奈が本格的に登場するとあって、それなりに関心は持って見たものの、やはり彼女の演技を含め、ドラマ全体については、残念な印象というのが率直な感想でした。まぁ、ある程度は予想できていましたけどね。

では、さっそく第2話のポイントをいくつか書き連ねてみます。まずは、ドラマの序盤で宮部新(竹内涼真)が入れられた雑居房にテレビが設置されていたので、「あれっ?」と思い、突っ込みを入れようと思ったのですが、調べてみたら時代の流れなのか、今では刑務所の雑居房ってテレビがあるみたいなんですね。突っ込まなくてよかった(冷や汗)。

初恋の人の名前を間違える?

でも、それ以上に突っ込みを入れたくなる場面は山ほどありました(笑)。なかでもあまりにも酷すぎるセリフのミス(おそらく)を発見! 思わず耳を疑いました。宮部新は、長屋龍河(早乙女太一)に対する殺人未遂容疑で逮捕され、懲役刑を受けるのですが、出所後に六本木にやってくると、そこでは夏祭りが開かれており、偶然にも初恋の相手、楠木優香(新木優子)と再会を果たします。そんな重要なシーンで、驚愕の”事件”が発生します。

新のもとにキツネのお面をかぶった浴衣姿の女性が駆け寄ってくると、いきなり抱き着きます。女性がお面をはずすと、「久しぶり」とほほ笑みます。その顔はまぎれもなく優香(ゆうか)だったのですが、新が発した言葉はなんと「ゆうこ」。

????? ゆうこ? 

うーむ。「ゆうこ」って女優さんの名前(新木優子)ですよね? 役名は「ゆうか(優香)」ですよね!? いくら3年ぶりの再会とはいえ、初恋の女性の名前を間違えますか? 念のために何度も見直しましたが、「ゆうこ」にしか聞こえません。口の動きも「ゆうこ」に見えます。撮影に臨んだ役者もスタッフも誰も気づかなかったのかなぁ? 普通、編集の時には気づくと思うんですけど。

私自身、半世紀以上にわたってドラマを見てきましたが、ヒロインの名前を間違えたまま放送してしまうなんて、正直記憶にありません。まぁ「か」と「こ」は音も近いので、「ちゃんと『ゆうか』と言ってます!」と反論されてしまえばそれまでですけどね。でも、Yahoo!のリアルタイム検索でも指摘していた人がいたので、「ゆうこ」と聞こえたのは私だけではないんです。ぜひ、みなさんにも確認していただきたいと思います。

このほかにも軽く突っ込みたい部分が…。冒頭部分で新に対する判決文のナレーションがあったのですが、「被告人を懲役3年以下に処する」と言っていました。あらかじめ刑期を定めずに言い渡す「不定期刑」というのがあるのですが、「被告人を懲役〇年以上△年以下に処する」と、「〇年以上」が付くんですよね。っていうか、第1話のエンディングでは、「懲役2年以上3年以下に処する」とちゃんと言っていたんですけどね。こういうところは端折らない方がいいですよ。

イキイキとした街「梨泰院」

ツッコミ関係はここまでにして、ドラマの本質的な部分に触れてみたいと思います。「六本木クラス」の最大の問題点はといえば、映し出されている「六本木」という街に対してまったく魅力を感じられない点です。六本木ヒルズやミッドタウンなど無機質なビルの数々、「夏祭り」で朝まで遊んだ後、優香をおぶって彼女の住むマンションへ行く階段もきれいに整備されており、着いた家も近代的な普通のマンション…。そもそも六本木は夜の街なのに、新が初めて六本木の地に足を踏み入れたのは真っ昼間。そして、前述の「夏祭り」のシーンも、人がスカスカでショボすぎ。無理やり出演者みんなに浴衣を着せればいいってもんじゃない! 優香と再会してビアガーデンらしき場所で飲むシーンもあまりにも六本木らしくない場所なんですよね。せめて東京タワーがバックに映し出されるような場所を選べばいいのに。

これに対し、「梨泰院クラス」では地方の刑務所を出所したセロイがバスでソウルに向かい、地下鉄を乗り継いで梨泰院の駅で地上にあがると、「ハロウィン」の夜。梨泰院の象徴ともいえるハミルトンホテルと前を通るメインストリートを上空から俯瞰すると、きらびやかな街の光景が映し出されます。ハロウィンパーティーでごった返すのは、メインストリートのみならず裏通りも同じ。ごちゃごちゃしてはいるものの、イキイキとした街の雰囲気が伝わってきます。六本木の夏祭りの人がスカスカな状況とは明らかにスケールが違いすぎです。梨泰院にゆかりの深いタレントのホン・ソクチョンがゲスト出演しているのも韓国通にとってはたまりません。梨泰院といえば、やはりホン・ソクチョンですよね。このほか梨泰院から近い、漢江(ハンガン)や南山タワーも出てきて、街の魅力を倍増させていました。

さて、第1話を見た際、ストーリー的にはセリフや登場人物の風貌など、かなり再現性が高いことが話題になりましたが、今回も比較的ほぼ梨泰院版を忠実に再現していたように思います。が、ところどころ気になった部分もありました。

まずは刑務所の雑居房に入った際、すでに入房していたやくざの親分さんが主として鎮座していたのですが、「梨泰院クラス」では出所する際もこの親分さんと同じ日で、たくさんの子分が出迎えに来ていました。ですが、「六本木クラス」では新が一人で出所する設定となっています。「梨泰院クラス」では、このやくざの親分さんが後に再び登場してきて再びセロイと絡むシーンが出てくるのですが、「六本木クラス」ではその絡みも省かれるということなのでしょうか? 「梨泰院クラス」のやくざ役は方言丸だしに鋭い目つきと、存在感が際立っていましたが、「六本木クラス」の方はさほどでもないから、カットされるのかな? いや、テレビ朝日の「六本木クラス」の相関図にはしっかり出ているから、まだまだ登場しそうですね。

薄っぺらなセリフへの改ざん

セリフ的に大きな変更が加えられて納得し難かった部分もありました。「梨泰院クラス」にあった、出所したパク・セロイとオ・スアが梨泰院で繰り広げていたハロウィンの夜に街で再会し、深夜遅くまで一緒に飲んだ後、セロイがスアをおぶって長い階段道を上りながら自宅まで送り届ける場面で、スアがセロイの復讐相手でもある長家グループに就職することを告白し、「ごめん」と謝るシーンのセリフです。

スアが「あんたにとって長家がどんな存在か知りながら…恨んでもいいわ」と詫びると、セロイは「バカなことを…俺の幸せを願っていると書いてあったよな」と収監中にスアからもらった手紙の話を切り出します。「えっ?」と驚くスアに、「父さんの死後、刑務所の中で天涯孤独だと感じるたび、手紙のその一文がどれだけ力になったか。恨むなんてとんでもない。お前は必死に生きてるだけだし、感謝の気持ちしかない」とセロイ。普通なら初恋の人が自分が敵視する相手の会社に就職することに複雑な心境を抱きそうなところですが、このセリフからセロイのスアに対する素直な思いが伝わってくる感動的なやりとりでした。

ところが…。「六本木クラス」では、「ねぇ、なんで長屋で働くのかって聞かないの?」と尋ねる優香に、新は「優香には優香なりの考えがあるんでしょ。だから俺は何も言うことないよ」ですって。これでおしまい。こんな薄っぺらなセリフはいくらなんでもないですよね。正直がっかりしました。

また、7年が過ぎてからのシーン。六本木を歩く優香が「二代目みやべ」の看板を見つけ佇んでいると、店に戻ってきた新が「優香?」と声をかける場面があります。「新?」と驚く優香に、「元気だった?」とほほ笑む新。「この店って…」と尋ねる優子に「きょうオープンする」。しばし見つめあい、すぐさま微笑む2人。

この場面って、7年ぶりの再会のシーンなんですよね。普通はもっと驚くでしょう? 感動の再会ですよ! あまりに冷めた会話に違和感しかありません。

参考までに、このシーンの後に、新がパンダの着ぐるみ姿で店のチラシを配っている時に、バイクの後部座席に座っていた麻宮葵が、急ブレーキをかけた弾みで宙を舞い、新と激突。意識を失った新が病院に運ばれるシーンが出てきます。その後、新が目を覚ましたときに、パンダの着ぐるみがないことに気づいて探し回るシーンがあるのですが、この時の方が初恋の人との7年ぶりの再会より力の入った演技をしているのがあまりに滑稽で…。

ちなみに「梨泰院クラス」でも再会のシーンでは、パク・セロイは驚きを抑えた表情でしたが、オ・スアは驚いた眼でセロイをずっと見つめ、なかなか言葉が出てこない。「元気だった?」と聞かれても返事さえもできない。7年ぶりの再会だったら普通こうなるもんですよ。

気になる「猿」という表現

そして、最も気になった部分がドラマの終盤、麻宮葵(平手友梨奈)、長屋龍二(鈴鹿央士)、そして、龍二の先輩の3人が「2代目みやべ」で飲んでいる際、酔っぱらった先輩が、店員の内山亮太(中尾明慶)と新に絡んで殴り合いになるシーンです。

先輩は亮太に向かって「オイ、そこの猿、熱燗持って来いよ。聞こえねえのかよ。お前だよ、猿」と罵倒。あっけにとられた表情で「ハイ~、ただいまお持ちしますね」と感情を押し殺しながら酒をもっていこうとする亮太に新は「行かなくていいよ。行かなくていい」と制止する。そして客のテーブルに歩み寄ると、「すいません。注文の際はこのベルを押してください」と言って呼び出しベルを押し、「それとうちの従業員は猿ではありませんので、言い方を改めてください」とやんわり注意。それでも怒りが収まらない先輩は「なんだお前、俺の注文が聞けねえっつうのかよ、この猿。お前、客に向かってその態度はねえだろ! 店長からそう教わったのか」とさらに畳みかける。新が「ハイ、僕がこの店の店長です」と応じると、今度は胸倉をつかみながら「お前がボス猿かよ」と罵倒…といったような展開で、殴り合いになるのですが、この「猿」という表現に、実に不快な気分にさせられました。

これが韓国ドラマのリメークでなければそれほど気にならないのですが、「猿」というのは韓国人が日本人を侮辱するときに使う表現なのです。2011年のサッカーの日韓戦でPKを決めた韓国代表キ・ソンヨン(奇誠庸)がゴールセレモニーで猿の顔真似をしながらほほを掻くしぐさを見せ、大問題になった出来事は知る人ぞ知る事件。あの時、キ・ソンヨンは「観客席の旭日旗を見て涙が出ました。私も選手である前に大韓民国の国民です…」とSNSで発信し、ファンの同情を誘いました。結果的にその後の調査で、「旭日旗」については嘘だったことが判明しましたが、これをきっかけに韓国では、「旭日旗」が戦犯旗扱いされるようになったいきさつがあるだけに敏感にならざるを得ない出来事でもあります。

ちなみに「梨泰院クラス」では、「猿」の部分は「アルバ」(=アルバイト)。なぜ「アルバイト」を「猿」というセリフにわざわざ変えたのか。そもそも、いくら酔っぱらっても店員を「猿」呼ばわりする客なんて、日本全国探しても1000万人に1人いるかいないかのレベル。しかも、先述した通り、「猿」は日韓関係においては、微妙な問題をはらんでいる単語だけに、うがった見方をされかねない危険なセリフでもあるわけで…。演出や台本にどれだけ韓国サイドの意向が反映されているかは不明ですが、このセリフについていえば韓国側から提案されたものでないことを祈るばかりです。仮に日本人の案だとしてもセンスがなさすぎです。

この「猿」のシーン、宮部新とパク・セロイの性格の決定的な違いも見える点が見えます。酔って罵声を浴びせる客に対して新は、それなりに反論、主張はするものの、どちらかといえばあくまで低姿勢で「お願いする」といった態度。これに対してセロイは、毅然とした態度で客を遣り込めます。

セロイは「アルバイト、焼酎をくれ 聞こえないか?焼酎だ」とスングォン(リュ・ギョンス)に声をかける様子を険しい表情で見つめる。「はい ただいま」といい、焼酎の瓶を振りながら「どうぞ」とテーブルに置こうとしたスングォンの腕をつかみ、「チェ・スングォン、お前の名前はアルバイトかよ(字幕が気にいらないのでセリフのままに訳しました)」と顔をこわばらせる。スングォンから瓶を奪い取ると、テーブルに荒っぽく置き、呼び出しベルを押し、「タメ口は控え、ベルを押してください」と言い、「ごゆっくり」と頭を下げる。それでも、「バイト、待て。”バイト”は気分悪いか? バイトはほかに呼びようがないだろ。あいつのムカツク態度を見ただろ。社長の教えか?」とスングォンのみならずセロイにも絡む先輩。「まだ教えてないが、社長の俺が許す。バカな客には怒ってもいい」と売られたけんかを真っ向から受け止め、立ち向かっていきます。胸倉をつかみ、殴ろうとする先輩を防犯カメラの映る場所に引きずりこみ「殴るならここでやれ クズ野郎」と啖呵を切ります。

「信念」を表す「握りこぶし」

パク・セロイ、カッコいいじゃありませんか! 「信念」を持った男らしさの現れとでも言いますか。竹内バージョンとはまったく違いますね。実はセロイの信念の強さ、意志の強さ示す行動に「こぶしを握りしめる」という演出がある、と私は勝手に思っています。

例えば、刑務所を訪れたオ・スアとの面会後、セロイが雑居房に歩きながら戻って歩いていくシーン。「心の中が空っぽだった。無気力…そんな俺を刺激したのはくしくもあの人だった。誰かを恨んでももう父はいない。だからそんなことを考えもしなかった。(オ・スアが「復讐?」と聞く映像がカットイン)その単語で空っぽの心が満たされた。早く…早く出たい」というナレーションに合わせ、セロイの左手がアップになり強くこぶしを握りしめる。前に突き進もうと強い決意を抱いたセロイの感情を表現しているかのようです。「六本木クラス」でも優香との面会後、ほぼ同じセリフがあるのですが、竹内がこぶしを握りしめるシーンは出てきません。

また、長家のチャン・デヒが映った地下鉄駅の巨大広告を見つめるセロイ。ここではチャン・デヒ会長の映像が映しだされ、「信念とか気合いって言葉は弱者の強がりにすぎない。利益にならないならそれはただの意地だ」とかつて言われた言葉を思い出しながら、こぶしをぐっと握りしめる。

このように、「握りこぶし」には、セロイの強い信念や意志がうかがえる重要な意味が込められていると思うんですけど…。さすが韓国ドラマは演出も細かい部分まで行き届いていると感心させられます。

基本的な部分では、ほぼ「梨泰院クラス」を踏襲していると先程も書きました。たとえば、主人公の父親をひき逃げするバカ長男の車のナンバーがいずれも「7777」とか。ですが、「梨泰院クラス」でセロイは2年で出所、そのままソウルに来て梨泰院でオ・スアと再会するのに対し、「六本木クラス」では新は3年後に出所し、さらにそこから1年後に六本木にやってきて優香と再会する。この2年の差はなにか狙いがあるんでしょうか。

前述した「猿」のシーン。「梨泰院クラス」では、スングォンが先輩を殴り倒し、意識朦朧としている先輩に熱く煮立ったチゲをぶっかけるシーンがあるのですが、「六本木クラス」では、寸止めで終了。もともと韓国の場合、映画、ドラマともに結構残虐なシーンが登場するだけに素直に見れてしまうところがありましたが、日本のドラマであのまま流すのはさすがに難しいでしょうね。

続いては端折られたシーンについて。「梨泰院クラス」では、セロイとイソが出会った後、店に戻ったセロイがテーブルに座り、腕を組み険しい表情でいきなりテーブルを右拳でたたくシーン。「客がこないからだろ」というヒョニ(イ・ジュヨン)やスングォンに「イカれた女に会ったからだ」と明かすシーンがある。それだけイソとの最初の出会いに、強烈な印象を受けたことを示す極めて重要なシーンだと私は思ったのですが、「六本木クラス」にはありません。

長家の会議のシーンは全カット。グンウォンのダメ2世ぶり、スアが会長から信頼を受けるだけの有能ぶりを際立たせるシーンですがありません。また、今後のストーリーにおいてキーポイントとなるカン・ミンジョン専務の部分もまったくありませんね。このほか、チョ・イソの10年前、小学生の時の運動会のシーン。「ソシオパス」的な性向が表出したエピソード。母の娘に対する考え方が原点にあることをうかがわせる部分もカットされていました。

開店1週間で客がゼロ?

このほかにも疑問符が付くシーンはたくさんありました。「二代目みやべ」がオープンしてから1週間も客がまったく来ていないことを亮太(中尾明慶)とりく(さとうほなみ)が嘆くシーンがありましたが、六本木で新規オープンの居酒屋に客がまったくこないなんてありえないですよ。「梨泰院クラス」では、セロイがスアに客が少ないことについて、「店に足りないのが何か考えてた」と明かす場面で、「開店した月以外赤字だ」と話しているので、オープンした月は黒字だったことがわかります。

長屋龍河が飲食店で大暴れしてながら、「俺を誰だと思ってんだよ!俺は長屋龍河だぞ! この野郎」といって店員に殴る蹴るの暴行を加えているシーンも日本では違和感しか覚えません。韓国では、韓進グループ会長の娘で大韓航空の副社長だった”ナッツ姫”が起こした「大韓航空ナッツリターン事件」にみられるように、財閥が絶大な力を持って社会において幅を利かせているだけに、ソウル・江南(カンナム)あたりで「俺は〇〇だぞ!」と言って大暴れしたような事件は耳にすることもありますが、日本ではただのバカでしょ。

役者陣に関する評価ですが、竹内涼真は相変わらず、ボソボソしたしゃべり方で、演技からは復讐はもちろん二代目みやべを成功させようという強い意志や信念らしき姿がどうも伝わってきません。「梨泰院クラス」を見ていなければ、また違った評価になるんでしょけど、どうしてもパク・ソジュンと比較してしまうと、前回も書きましたが、レベルの差は歴然…。

平手友梨奈は、まぁ頑張っているとは思いますが、やはりキム・ダミに比べるとかなりの差があると言わざるをえません。簡単に言えば、平手はソシオパスの女の子を演じている感がありあり。キム・ダミは演じているかどうかわからないぐらいソシオパス感が自然に出ている。これはパク・ソジュンと同じですね。

キム・ダミは高校2年時から演技塾に通い、仁川大学公演芸術学科で舞台演劇を学ぶなどしっかりとした基盤を持ったうえで役者をやっている女優。「青龍映画賞」「大鐘賞」「百想芸術大賞」など韓国を代表する映画・ドラマ賞で主演女優賞や新人女優賞を獲得した本格派の役者なのです。

平手も日本アカデミー賞で新人俳優賞、日本映画批評家大賞で新人女優賞を受賞した実績があるものの、やはり基礎ができていない分、演じている感が出すぎているのは仕方がないところ。まぁ、21歳と若いし今後に期待したいところではありますけど。

最後に前回と同じことを書かせていただきますが、「六本木クラス」は一部の脇役もそうですが、端役の役者たちの演技がひどいのなんの。新が収監されていた刑務所の刑務官が新と優香の面会中に「そろそろ時間だ」という場面しかり、新が出所する際に「頑張れよ」と声をかける場面しかり…。いずれもたった一言のセリフなのですが、「なんじゃこりゃ。俺でもできるぞ!」と思ってしまうほどの素人レベル。また、エンディングで、「未成年者が飲んでいる」との通報を受けて「二代目みやべ」を訪れた警察官役もまた、かなりがっかりなセリフ回しでした。「梨泰院クラス」はもちろん、端役であってもしっかりとした演技ができているのが韓国ドラマのすごいところ。日本の役者陣も頑張ってほしいものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする