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BTSを出演させないから「紅白」はオワコンとはこれいかに? そもそもNHK側から本当に「外した」の?

日本における嫌韓感情を悪化させる要因のひとつとして、わたしは「韓国メディア」の存在を幾度となく指摘してきた。

感情をむき出しにした記事の見出し&中身をはじめ、一国の総理を敬称をつけず呼び捨てにし、天皇陛下を「日王」と表記する非礼ぶり。日本側の主張はすべて「妄言」と斬り捨て、日本をディスる記事を粗製乱造するなど、数え上げたらきりがない。

今回もそんな記事が中央日報日本語版に登場した。26日にアップされた「大人気のBTS外す…「オワコン」に転落した日本の国民的番組」というタイトルの記事だ。

記事の内容に入る前に、この文章を読んだ瞬間、ニュース記事というよりは、個人のコラムといった印象を受けてしまったのだが、韓国語版を検索してみたら、イ・ヨンヒという記者の署名が入っていた。翻訳の仕方が、軽すぎるからコラム的な印象を受けたのだろうか…。

それはさておき、記事の中を呼んでいくと、「進行者の古典的な衣装と枠にはまったコメント、華麗だが奇妙にやぼったい舞台装置まで「伝統」を続けます」と、いつもながら日本人読者の神経を逆なでするような表現がきちんと含まれていますな。「촌스런」を「ダサい」と書かず、「やぼったい」と訳したのは多少の配慮? いやいや、そんなわけはないよな(笑)。

どうやら、今年日本でも売れに売れまくり、熱風を巻き起こしたBTSが、今年の紅白歌合戦の出演者リストになかったことが相当に納得できない様子。「 『視聴者等の多様なニーズを考慮する』というのが放送局側の論理であるが、実際、日本国民の好みを無視して閉鎖的な選択を重ねた結果が紅白戦の没落となったという指摘は避けられそうにありません」と記事を結んでいる。

没落した理由はいろいろあるが、そもそも昔はテレビしかないから視聴率が高かっただけのこと。CSの多チャンネル化やNetflixに代表される動画配信サービスが成長した今、紅白の没落は「自然の流れ」ということ。

それはさておき、NHKサイドはBTSを本当に外したのか? イ・ヨンヒ記者はNHKに取材をせずに記事を書いているが、オファーしたけど断られたという可能性も十分にありうる。こういった記事を書く以上、せめてNHKの広報に取材をかけるべき。たぶん回答はないだろうけどね。

BTSは年末年始に「長期休暇」に入ることが所属事務所から発表されている。事務所によれば、「デビュー後初めて年末年始を家族と一緒に過ごす大切な時間でもある」としている。発表したのは12月6日だが、これだけワールドワイドに活動しているグループだけに、数日で出した結論ではないはず。かなりの時間をかけて話し合った末に導き出されたものであることは間違いない。

となると、仮にNHKサイドから出演のオファーがあったとしても断ったと考えるのが筋だ。韓国では年末にはKBS、MBC、SBSといった3大地上波が大きな音楽番組を制作し放送しているが、そのいずれにもBTSは出演していない。そうした状況下で、NHKの「紅白歌合戦」だけに出演していたら逆におかしいわけで、間違いなく韓国内のファンはもちろんメディアから袋叩きに遭うのは必至。当然、中央日報も批判的な記事を載せたはずだ。

もっともBTSのメンバー3人が新型コロナの陽性反応が出たため、結果的に出演は実現しなかっただろう。

イ・ヨンヒ記者は、BTSが年末年始に長期休暇を取ることに一切触れず、NHKに取材することもなく、「紅白歌合戦」にBTSが出ないことだけをもって、BTSを意図的に外したかのように記事を仕上げ、日本の国民的番組をこき下ろしているようだが、自分の取材力及び見識のなさをさらけだしているだけだということを自覚した方がよさそうだ。

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